お給与が下がるって、どれくらい?

定年延長…その現実
“若干”ってどのくらい?
定年延長が決まったあと、会社から改めて通知がとどきました。
そこに書かれていたのは「61歳の誕生月から給与が変更になります。」という案内でした。
“変更”って、結局いくら下がるのかなあ?

詳しい説明はまだだけど、“若干減る”みたいに書いてあったよ。

若干って、何割くらい下がるんだろう?
来年までは、まだ大学の学費も仕送りもあるよね。

そうだよな、組合やってる同期に聞いてみたけど、まだ組合の連中にも情報
おりて来たないらしいんだよな。
学費や仕送りは、多少減っても今の貯蓄で何とかなるだろう。

下がる事は “確定” 下げ幅は “若干”、私たちは漠然とした不安を抱いていました。
60歳からの5年間は
私たち夫婦にとっては、60歳からの5年間は、子どもの大学卒業もほぼ見えてきて教育費も一区切りつきそう、いよいよ老後資金に本腰を入れたい。
** 老後に向けての “最後の貯めどき” **と思っていた時期…。そんな矢先の話でした。
肝心のお給与がどの程度下がるのか分からないのは、少なからずストレスでした。
生活が回らないわけじゃないけど…。
これって、太朗の仕事に対するモチベーションも下がっちゃうよね。

役職定年という、新たな壁
太朗の会社の場合、定年延長とあわせて「役職定年」も制度変更になりました。
62歳以降は自動的に「管理職ではなくなる」という扱いになるようです。
役職定年で、役職手当もなくなるな。
でも、業務内容はたぶん変わらないと思うんだよなあ…。

えっ、責任はそのままなの? 手当だけなくなる感じ ?
そんなこと無いよ、きっと少しは仕事楽になんじゃない ?

61歳で「若干」お給料が下がって、62歳で役職定年、こちらも当然お給料減です。
正直、「もう少し情報が欲しいな」と感じてしまう部分もありました。
でも、会社の制度改定を前提に、私たちの老後計画を変更しなくてはいけません。
単身赴任はそのまま継続
さらに…地味に効いてくるのが「単身赴任が延長される」ということ。
本来であれば、60歳を機に福岡へ戻ってきて、
通勤範囲での再雇用をイメージしていた夫の仕事。
ところが定年延長により、勤務地そのまま=東京生活の継続となりました。
残念ながら東京生活継続だな、自炊もレパートリー少なくて飽きてきたよ。

単身赴任継続か、うーん、地味に家計に効くね…

働き方が変わらないのに、待遇は確実に変わる
それが、定年延長の“はざま”を生きる【定年延長一期生】のリアルなのかもしれません。
東京 ↔︎ 福岡の二重生活の現実と工夫
我が家は、東京と福岡での“二重生活”を続けています。
太朗は、地銀の給与口座から、単身赴任の生活費を三井住友銀行へ毎月定額で振替。
その範囲内で、単身赴任の生活費をやりくりするスタイルです。
今月飲み会多くてピンチだよ。いつもより多く三井住友に移動したよ。

たまには、こんなこともありますが、何とかやりくりして頑張っています。
でも、目に見える生活費はそこまで変わらなくても、
じわじわと家計にのしかかる「待遇の変化」による給料のマイナスが心配です。
意外な朗報もありました
そんな中「これはありがたいな」と思えたのが、企業型DC(確定拠出年金)の扱いでした。太朗の会社は、企業型DCを長年拠出してくれていました。
今までは60歳で退職した際に受け取るっていた制度でしたが、今回、定年延長になった
太朗たちの世代についても、「60歳で受け取り可能」という対応にしてくれたのです。
前年に退職した人たちと待遇に差が付き過ぎるのは、良くないって会社が判断したみたいでさ。拠出は60歳で終了。
その代わり退職前でも60歳で、受け取りもOKになったんだって。

えっ、それはちょっとラッキーかも!
まとまった資金が60歳で動かせるってことよね?
書籍やYouTubeで、新NISA勉強始めてて良かった。(急に元気になる)

この確定拠出年金は一括で受け取りました。ある程度まとまった金額だったので、今は、
高配当株や積立投資で、老後の土台づくりを進めています。
制度変更で戸惑うことも多かったけれど、
「動かせる資金ができた」という前向きな側面もあったのは救いでした。
新NISAで、その一部を原資として投信の積立や、高配当株に投資することにしました。
高配当株にまわしたことで、2024年年末には、少しですが配当収入も入り始めました。
制度の変更で予定が狂ったことも多かったけれど、
「使える制度は活かす」というスタンスで、次の一手を考えます。
設計図の引き直し
この変化をどう受け止め、夫の確定拠出年金を活かすために
──NISAも活用しながら老後のプランをどう整えていくのか。
それは、私たちの“第二の人生設計”の始めの一歩になりました。
次は、新NISAや積立投資など、老後を見据えた話し合いについてお話します。

何だかババとママ深刻な話みたいだな、先に寝ちゃおっと。