「学校事務って気になるけど、どうやったらなれるの?」
「公務員試験を受けなきゃダメ?倍率はどのくらい?」
こんな疑問を持っている方に向けて、学校事務になるための3つのルートと、採用試験の実態、合格するための具体的な対策を採用面接にも携わっている現役主任がお伝えします。
新人あかり学校事務って、特別な資格が必要ですか?



実は特別な資格は不要よ。ルートによって違うから一緒に見ていきましょう。
そもそも学校事務とは?
学校事務職員とは、小学校・中学校・高校・大学などで、事務全般を担当する職員のことです。
主な仕事内容は、書類作成・管理、予算・経理処理、教職員の給与事務、生徒の入学・卒業手続き、備品管理など多岐にわたります。
教員とは異なり、授業を行うことはありませんが、学校運営を事務面から支える「縁の下の力持ち」です。
仕事内容の詳細については「学校事務の仕事内容をわかりやすく解説」もあわせてご覧ください。
学校事務になる3つのルート
学校事務の採用方法は、公立・国立・私立で大きく異なります。
ルート① 公立学校事務(地方公務員)
公立の小中高校で働く場合、地方公務員試験に合格する必要があります。
最も一般的で、採用人数も多いルートです。
公立学校事務は「地方公務員」です。
合格すれば安定した身分・給与・福利厚生が保障されます。
採用された自治体内で、転勤があります。
試験の区分
| 区分 | 対象年齢の目安 | 試験レベル |
|---|---|---|
| 初級(高卒程度) | 18〜21歳程度 | 高校卒業レベル |
| 上級(大卒程度) | 22〜30歳程度 | 大学卒業レベル |
※年齢制限は自治体ごとに異なります。必ずお住まいの都道府県・市区町村の募集要項を確認してください。
試験内容(一般的な流れ)
1次試験:教養試験(マークシート)・作文試験 2次試験:面接試験(個別面接・集団面接)
※自治体によっては適性検査や集団討論があります。



専門試験はないんですか?



初級は教養試験だけの自治体が多いよ。
その分、基礎をしっかり固めることが大事
ルート② 国立学校事務(国立大学法人等職員)
国立大学や高専で働く場合は、国立大学法人等職員採用試験を受験します。
試験は全国7地区(北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国四国・九州)で実施されます。
試験内容
1次試験:教養試験(一般知識+一般知能) 2次試験:各大学ごとの面接があります。
特徴として、1次試験は地区統一で行われ、合格後に各大学・高専の面接を受ける流れになります。
ルート③ 私立学校事務(民間採用)
私立学校の事務職員は、各学校が独自に採用しています。
公務員試験のような統一試験はなく、民間企業の就職活動に近いイメージです。
一般的な選考内容
書類選考(履歴書・職務経歴書)→ 筆記試験・小論文 → 面接(複数回)
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私立は未経験でも応募できますか?



もちろん。私も未経験スタートよ。経理や総務の経験があると有利ね
求人の探し方
私立学校の求人は一般の転職サイトにも出ますが、以下のルートが見つけやすいです。
- 各都道府県の私学協会のサイト
- ハローワーク
- 転職サイト(リクナビNEXT・マイナビ転職など)
- 学校の公式ホームページ
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HPの採用情報をチェックですね。
3つのルート比較まとめ
| 項目 | 公立 | 国立 | 私立 |
|---|---|---|---|
| 身分 | 地方公務員 | 非公務員 (みなし公務員) | 民間 |
| 試験方法 | 地方公務員試験 | 統一試験+各大学面接 | 学校独自の選考 |
| 安定性 | ◎ | ○ | △〜○ |
| 給与水準 | 安定(年功序列) | 安定 | 学校による |
| 求人の探し方 | 自治体の採用情報 | 地区ごとの試験サイト | 転職サイト・私学協会 |
気になる倍率は?
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やっぱり倍率は高いんですか…?



正直、低くはないわ。でも正しく対策すれば十分合格できるわ。
公立学校事務の倍率
公立学校事務の倍率は自治体や年度によって大きく異なりますが、地方公務員初級試験の場合、おおむね4〜7倍程度が一般的な水準です。
参考として、令和5年度の地方初級試験の全体データは以下の通りです。
| 区分 | 倍率 | 合格率 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 約4.5倍 | 約22% |
| 市区 | 約5.8倍 | 約17% |
| 町村 | 約4.2倍 | 約24% |
※上記は地方初級全体のデータです。学校事務に特化した倍率は自治体ごとに異なります。
【 注意 】
学校事務の正確な倍率は、各自治体の人事委員会が毎年公表しています。
受験する自治体のサイトで必ず最新情報を確認してください。
私立学校事務の倍率
私立は公式に倍率が公表されないケースがほとんどです。ただし、人気の私立校では応募が殺到し、10倍を超える場合もあります。
一方で、地方の私立や急募の場合は倍率が低いこともあるので、タイミングと情報収集が重要です。
採用試験の対策方法
対策① 教養試験(公立・国立の場合)
教養試験は大きく「一般知能」と「一般知識」に分かれます。
一般知能(配点が高い=最優先で対策)
- 数的推理(数学的な思考問題)
- 判断推理(論理パズル的な問題)
- 文章理解(現代文・英文の読解)
- 資料解釈(グラフや表の読み取り)
一般知識
- 社会科学(政治・経済・法律)
- 人文科学(日本史・世界史・地理)
- 自然科学(数学・物理・化学・生物)
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範囲が広すぎます…何から始めればいいですか?



まず数的推理と判断推理。この2つで全体の4割近くを占めるのよ。
対策② 作文試験
テーマ例:「公務員として心がけたいこと」「学校の役割について」など。
合格のコツ
- 結論 → 理由 → 具体例 → まとめ、の構成で書く
- 400〜800字で収める練習をする
- 「なぜ学校事務を志望するのか」は必ず準備しておく
対策③ 面接試験
面接では以下の質問が頻出です。
よく聞かれる質問
- なぜ学校事務を志望したのですか?
- 学校事務の仕事内容を知っていますか?
- チームで仕事をする際に心がけていることは?
- あなたの長所と短所を教えてください



『なぜ学校事務志望か』を自分の言葉で語れる人が受かるわ。
対策④ 私立学校の場合
私立は学校ごとに選考内容が異なりますが、共通して重視されるのは以下の点です。
- 事務処理能力(Excel・Word)
- コミュニケーション力(教員や保護者との対応)
- 学校の教育方針への共感
応募前にその学校のホームページやパンフレットを読み込み、「この学校で働きたい理由」を明確にしておきましょう。
おすすめの対策書籍
独学で対策する方に向けて、実績のある書籍を紹介します。
📕 数的推理・判断推理(最優先)
『畑中敦子の初級ザ・ベストNEO 数的推理/資料解釈』(エクシア出版)
初級公務員試験の数的処理対策で最も定評のあるシリーズ。
解説がわかりやすく、数学が苦手な人でも取り組みやすい構成です。
『畑中敦子の初級ザ・ベストNEO 判断推理』(エクシア出版)
判断推理に特化した一冊。パターン別に解法が整理されていて、効率よく学べます。



畑中シリーズは私も後輩に必ず勧めてるわ。
まずこの2冊から始めて。
📗 教養試験の総合対策
『公務員試験 地方初級 教養試験 過去問350』(実務教育出版)
過去問をテーマ別に350問収録。出題傾向と時間配分の練習に最適です。
実際の試験形式に慣れるために、必ず解いておきたい一冊。
📘 総合テキスト(1冊で全体を把握したい人向け)
『公務員試験 地方初級テキスト&問題集』(新星出版社)
教養試験の全科目を1冊でカバーしたテキスト。
「まず全体像を掴みたい」という初学者に向いています。
📙 面接・作文対策
『公務員試験 現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本』(実務教育出版)
面接官の視点から書かれた対策本。「何を見ているか」がわかるため、回答の方向性が明確になります。
【 おすすめの学習順序 】
1. 畑中シリーズ(数的推理・判断推理)→ 配点が高い
2. 過去問350 → 出題傾向に慣れる
3. 面接対策本 → 2次試験に備える
学習スケジュールの目安
| 期間 | やること |
|---|---|
| 6か月前〜 | 数的推理・判断推理を毎日30分 |
| 4か月前〜 | 一般知識(社会科学・人文科学)追加 |
| 2か月前〜 | 過去問を解き始める。時間を測って演習 |
| 1か月前〜 | 作文練習・面接対策(志望動機の整理) |
| 直前1週間 | 過去問の復習・時事ニュースの確認 |
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半年前から始めればいいんですね!



そう。毎日少しずつが一番の近道よ。
よくある質問(FAQ)
まとめ
学校事務になるルートは3つ。公立なら地方公務員試験、国立なら統一試験、私立なら各校の独自選考です。
どのルートでも共通して大切なのは、「なぜ学校事務なのか」という志望動機を自分の言葉で語れることです。
倍率は決して低くありませんが、正しい教材で半年間コツコツ取り組めば、十分に合格を目指せます。
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私も最初は不安でしたけど、やってみたら楽しい仕事です!



学校事務の仲間が増えるのを楽しみにしてるわ!!
この記事を書いた人 私立高校で学校事務歴15年。現在は50代の主任として新任スタッフの育成にも携わっています。このブログでは、学校事務の実務やキャリアについて現場のリアルをお伝えしています。





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