新年度が始まる4月1日は、学校事務にとって1年の中でも特別な日です。
新しく採用された先生や職員の初出勤、人事異動に伴う書類手続き、機器の配布、全職員に年度方針を伝える職員会議——やるべきことが午前中から一気に押し寄せてくる、緊張感のあるスタートです。
新任の教職員の歓迎ムードの中でも、事務職員は裏方として慌ただしく動き続けています。
この記事では、1日の流れをリアルに解説します。
何時に何が起き、事務職員がどのように動くのか。当日の緊張感や職員室の空気感とともに、時系列でお伝えします。
就職・転職で学校事務を目指している方、これから新しく学校事務として働き始める方はもちろん、「学校の日常」が気になっている方にも読んでいただける内容です。
学校事務の新年度、4月1日はどんな日?
4月1日は、学校の新しい体制がスタートする日です。
この日には次のようなことが一度に動き出します。
- 新規採用の先生や職員の初出勤
- 教員の学年毎の新組織スタート
- 新しい校務分掌のスタート
- 新体制での各学年のスタート
- 新年度の学校運営の確認
普段は比較的落ち着いている事務室も、この日は朝から少し慌ただしい空気になります。
4月1日・学校事務の1日のスケジュール
実際の1日の流れはこのようになっています。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 8:30 | 事務職員が早めに出勤・最終確認 |
| 9:00 | 新採用職員・異動職員が出勤 |
| 9:15 | 書類確認・必要書類の回収 |
| 10:00 | IDカード・ロッカーキー・PCやタブレットの配布 |
| 11:00 | 全体職員会議(年度方針・組織発表) |
| 12:00 | 歓迎昼食会 |
| 13:30 | 部署ごとのミーティング |
| 15:00 | 書類整理・データ入力 |
| 17:00〜 | 残務処理(日によって残業あり) |
午前中は特に動きが集中します。「次は何をすれば?」と聞かれることも多く、事務職員は案内しながら自分の作業も同時に進める、という状況になります。
新規採用の先生・職員の初出勤と事務室の対応
朝礼までの時間、新採用の先生方には会議室で待機していただきます。
会議室では皆さん姿勢を正して静かに座り、とても緊張している様子が伝わってきます。
初出勤の日ならではのピリッとした空気に、対応する私たちも
事務室では、新採用の教職員に対して次のような案内を行います。
- 採用関係の提出書類の確認
- 給与関係の提出書類の確認
- 職員ロッカーや下駄箱の案内
- 当日すぐに必要になる、会議室やお手洗いなど校内施設の案内
新人あかり新しく来られた先生、皆さんすごく緊張されていますね。



そうね。4月1日は誰でも少し緊張する日ね
事務室が行う給与手続きと備品の貸与
新規採用の教職員に向けて、事務室が行う案内です。
採用時点で書類の提出や案内が済んでいる方もいますが、洩れの無いように手続きをすすめます。
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新しい先生方の手続き、色々ありますね。



個人情報を扱うから、細心の注意が必要よ。
給与に関する手続き
具体的には次のような手続きです。
- 給与振込口座の登録(学校指定の銀行で振込口座を作っていただきます。)
- 給料日の説明(残業代などは、末締め翌月払いになります。)
- 給与明細の確認方法(オンラインで給与明細が確認できるのでスマホのアプリの登録手続きの案内をします。)
学校備品の教職員への貸与
仕事に必要な学校備品を貸与と使用方法や管理方法の説明を行います。
- 教職員用のノートPC、個人毎のメールアドレスやパスワード
- タブレット端末
(生徒の出欠管理や登校状況の確認などで使用します。) - 出退勤の管理カード
- 個人ロッカーの鍵
- 教科によっては、白衣の貸与(化学の実験着・養護教諭の白衣)



提出書類の確認ですね。



全ての提出物が揃っているか、チェックシートを活用してね。
職員会議で新年度のスタート
午前中から午後にかけては、新年度最初の職員会議が行われます。
この会議では主に次のような内容が確認されます。



理事長や校長、各部長の先生から、新年度方針説明があります。
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気持ちが引き締まります。
- 理事長、新年度挨拶(私立学校ならではです。)
- 校長先生、新年度挨拶
- 新年度の学校方針説明
- 年間行事予定の確認
- 校務分掌各部長からの新年度方針説明
- 学年主任から学年目標の発表
※ 校務分掌とは?
学校という組織を動かすために、先生たちの仕事を役割ごとに分担する仕組みのことです。
会社に例えると「部署分け」に近いイメージです。
学校はひとつの組織なので、授業以外にもたくさんの仕事があります。
それを先生全員で手分けして担当するのが校務分掌です。
学校は年間スケジュールで動く組織なので、年間行事予定の確認はとても重要です。
文化祭、体育祭、入試、卒業式など、学校の大きな行事はこの時点で共有されます。
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まず最初の行事は入学式ですね。緊張します。



大丈夫よ。職員会議の後に配布資料の確認をしましょう。
新入職員との歓迎昼食会(校庭の桜の下で)
4月1日のお昼には、互助会(教職員全員が会員となり、慶弔関係の役割を持つ会)で、歓迎昼食会を行います。
天気の良い日には、校庭の桜の木の下にブルーシートを広げて、屋外で歓迎会を行います。
歓迎会は、学校の雰囲気を知ってもらうための場でもあります。
普段は忙しい先生方も、この時間は少しリラックスした雰囲気になります。
昼食後には、新しくスタートした学年ごとのチームで集合写真を撮り、近年は学校公式SNSにも載せるのが恒例になりました。
こうした時間を通して、少しずつ職員同士の関係が作られていくと感じています。
事務室は、お弁当やお茶の手配を担当します。
新卒から60代と幅広い年代の教職員がいるので、お弁当の選定は毎回頭を悩ませます。
お弁当は力持ちの先生たちが率先して、運んでくれるので助かっています。
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体育の先生が、お弁当やお茶を運んでくれて助かりました。


新年度は、数日間会議が続きます
実は、新年度のスタートは4月1日だけでは終わりません。
その後も数日間は、さまざまな会議が続きます。
・教科会議
・校務分掌会議(総務・教務・進路指導・生徒指導・広報)
教員は、担当の教科担当に加えて、学校での役割ごとに校務分掌(一般企業の部署と同義です)があり、それぞれの部署で新年度の方針を確認します。
事務室は、主に総務部(学校行事の運営)と広報部(ホームページや学校案内の作成)の分掌に関わります。
学校は多くの役割が連携して動く組織なので、年度初めは会議が多くなる時期でもあります。
4月1日を迎えるために——3月末にやること
4月1日は、「当日だけの話」ではありません。実は3月末の準備が当日の動きを大きく左右します。
3月末にやっておくこと
- 新採用職員の書類一式を人数分そろえる
- 机・ロッカー・引き出しのセッティング
- IDカード・ロッカーキーの準備と仕分け
- 職員会議の配布資料の印刷・製本
- 歓迎昼食の手配(人数確認・お店の予約)
- 新しい名簿・座席表の作成
これらを準備できているかで、当日の余裕がまったく変わります。私は毎年「3月28日までに終わらせる」を目標にしています。
4月1日を乗り越えるために——15年目の私が意識していること
4月1日は、学校全体が新しく動き出す日です。
新しい先生、新しい体制、そして新しい1年の始まり。
学校事務にとっても、新しい教職員を迎え、学校がスムーズにスタートできるよう準備する、大切な日です。
毎年4月1日を迎えるたびに、「新しい年度が始まった」という緊張感があります。
その特別な1日に、私が意識していることが3つあります。
① 完璧にしようとしない
当日は予想外のことが必ず起きます。「全部スムーズにいかなくていい」と最初から決めておくだけで、気持ちが楽になります。
② 前日までに「迷う作業」をゼロにする
当日に「どこに何がある?」と探す時間はありません。準備の段階で、必要なものの置き場所まで決めておくのがコツです。「あそこにあるハズ」は厳禁です。
③ 声をかける側になる
新採用の先生や異動してきた職員は、右も左もわからない状態で出勤してきます。事務職員から「何かあれば声をかけてください」と一言伝えるだけで、その後の関係がぐっと変わります。
4月1日は、1年の始まりであると同時に、学校事務の腕の見せどころでもあります。
よくある質問
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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