学校事務は楽すぎ?やめとけ?15年目の現役主任が本音で解説【向き不向き診断つき】

学校事務は楽すぎ?やめとけ?私立高校15年目の現役主任が現場のリアルを解説
この記事でわかること
  • 学校事務が「楽すぎ」と言われるリアルな理由
  • 学校事務が「やめとけ」と言われるリアルな理由
  • 学校事務に向いているか分かる、10問のセルフチェック

「学校事務は楽すぎって聞くのに、やめとけとも言われる…」

正反対の声が並べば、どちらを信じていいか迷うのも無理はありません。

結論から言うと、私立高校の事務室で15年働いた私の実感は、どちらも本当。

定時で帰れる日が多い、営業ノルマもない。

働きやすさを感じる場面は、あります。

ただ、給料や繁忙期、人間関係など、知っておきたい大変さがあるのも事実。

楽な場面ときつい場面が、同じ職場の中にある。

学校事務が「楽すぎ」「やめとけ」と言われる理由を、5つずつ左右に並べて比べた図解

学校事務が「楽すぎ」「やめとけ」と言われる理由は、それぞれ5つです。

「楽すぎ」派の理由「やめとけ」派の理由
① 定時退社できる① 給料が安い
② 長期休暇が年2回② 繁忙期が激務
③ ノルマ・営業なし③ 人間関係が閉鎖的
④ 人間関係が安定④ 昇進が見えにくい
⑤ 理不尽なクレームなし⑤ 思ってたのと違う

ただし「楽すぎ」と感じるか「やめとけ」と感じるかは、あなたの性格・価値観・働き方の好み次第。

読み終わるころには、「自分にとって学校事務は “アリ” か “ナシ” か」を判断できる材料がそろいます。

この記事の前提

あくまで、1人の学校事務員が見てきた範囲の話。

公立・大学・専門学校では、仕事の範囲・給料・異動・休みの取り方が変わります。

「向いているかどうか」は、自分の感覚だけだと見誤りやすいもの。

先に無料の診断で、自分の強みや適性を言葉にしておきましょう。

続く「楽すぎ5つ・やめとけ5つ」を読みながら答え合わせしてみてください。

記事後半の10問のセルフチェックとあわせて使うと、自分に学校事務が合っているかの判断の精度がぐっと上がります。

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新人あかり

私に合うかどうか、どこで見分ければいいですか?

えりか主任

まずは「楽すぎ」の5つの理由から、一緒に見ていきましょう

この記事を書いた人
ブログの著者で、学校事務職を15年勤めている、えりか主任です。

鈴木 えりか

  • 私立高校の現役事務主任(学校事務15年目)
  • 一般企業・金融機関の事務職を経て学校事務へ
  • 採用面接にも携わる立場(採用する側の視点で解説)
  • 公立との違い・給料・採用試験を実データ+実体験で解説
  • ブログは新人「あかり」さんとの対話形式でお届け

  >> 詳しいプロフィールはこちら

目次

学校事務「楽すぎ」5つの理由

学校事務 楽すぎと言われる5つの理由が分かる図解

学校事務が「楽すぎ」と言われる理由は、次の5つです。

民間企業と比べると、ストレスの種類がまったく違います。詳しく見てみましょう。

① 定時退社できる日が圧倒的に多い

学校事務で定時に帰れる日が1年の7〜8割あり、残業が出るのは1〜4月の繁忙期であることを示した図

定時で帰れる日は、1年の7〜8割です。

私の勤務校の場合は、次のとおり。

  • 始業:8時30分/定時:17時
  • ふだんの退勤:17時〜18時のあいだ
  • 閑散期:16時に終わる期間もあり
  • 定時で帰れない時期:1〜4月(入試・卒業・入学が重なる)

1〜4月の働き方は、「やめとけ」の②で正直に書きます。

金融機関から転職して変わったこと

前職の金融機関では、フルタイムの契約社員として毎日のように残業していました。

保育園のお迎えが、園で最後になる日も多かったほど。

学校事務では定時で帰れる日が大半になり、平日の夕方を自分の時間として使えるようになりました。

残業を前提としない働き方が、職場に根づいているから。

えりか主任

周りを気にせず定時で帰れるのが、いちばんの変化でした

② 長期休暇は、お盆と年末年始に10日ずつ

お盆と年末年始にそれぞれ10日間の閉校日があり、春休みは交代で数日休む学校事務の長期休暇を示した図

お盆と年末年始は、それぞれ10日間の閉校日です。

閉校日は、学校そのものが閉まる日。

私の勤務校では事務室も全員そろって休むので、誰かに遠慮する必要がありません。

さらに生徒の夏休み中は、閉校日以外にも交代で有給を取りやすくなります。

一方、春休みは新年度の準備があるため、3月末に交代で数日休む程度。

カレンダー通りに働く会社員より、まとまった休みを計画しやすい職場です。

新人あかり

10日ずつ休めるなら、旅行の計画も立てやすいですね

長期休みの恩恵は、パート勤務でも同じ。

子育てと両立したい人向けには、パート・派遣の働き方を別の記事で詳しく解説しています。

③ ノルマ・営業・売上目標がない

学校事務は売上やノルマの数字ではなく、事務処理の正確さで見られる仕事であることを示した図

学校事務の仕事に、売上やノルマといった数字の目標はありません。

見られるのは、事務処理が正確かどうか。

書類の中身も期限も、間違えずに仕上げることが求められます。

私の勤務校では、先生方は退学者の数や進学実績を気にかける立場。

事務は退学のときも、手続きとお金の精算を正確に進める役目です。

進学実績が、事務の成果として数えられることもない。

代わりに、数字とは別の緊張感があります。

  • 補助金の申請:ミスなく、期限どおりに出す
  • 進学書類の確認:生徒の進路に関わるため、いちばん気を使う
  • 電話や来客の一次対応:最初の対応で、相手の態度が変わる

パソコンの使い方や年末調整の税金など、担当の外の知識で頼られる場面もあります。

えりか主任

数字に追われない分、正確な事務処理で信頼される仕事です

④ 人間関係が比較的安定している

少人数で顔ぶれが変わりにくい学校の事務室で、長く一緒に働くからこそ助かる3つのことを示した図

私立学校の事務室は、少人数で顔ぶれが変わりにくい職場です。

私の勤務校の事務室は5〜6人で、半分は10年来のメンバー。

長く一緒にいるからこそ、助かることがあります。

  • 踏み込んでいい所と踏み込まない所が、お互いに分かる
  • 家庭の事情を知っていて、お互いにフォローし合える
  • 相手により対応を合わせられる(細かく指摘する人には、報告を詳しく)

合わない人とは深入りせず、仕事の付き合いに徹するのが私のやり方。

合わない人がいた場合の話は、「やめとけ」の③で正直に書きます。

えりか主任

長く一緒にいるからこそ、ちょうどいい距離が分かるんです

⑤ 理不尽なクレーム対応がほぼない

学校事務に届くのは手続きの質問が中心で、理不尽なクレームは年に数回ほどであることを示した図

学校事務に、理不尽なクレームはほとんどありません。

事務室に届く声は、次の3つが中心。

  • 新入生の保護者:授業料や補助金の申請、給付の時期
  • 在校生の保護者:補助金の手続き
  • 地域の人:生徒の自転車や、電車・バスでのマナー

お金の手続きなら事務室で説明して、苦情にまで発展することはまれです。

生徒に関わる苦情は、生活指導の先生方が受け持つ仕組み。

「理不尽だ」と感じる場面も、私の場合は年に数回あります。

前職の金融機関では、お客様の思い違いから、1時間説明を続けた日もあったほど。

保護者対応で、気をつけている3つのこと
  • 専門用語や略語を使わない
  • 補助金の話は、家庭の事情にふれるので言葉を選ぶ
  • 電話で伝わっていないと感じたら、文章でもう一度伝える
えりか主任

ていねいに説明すれば、きちんと伝わる相手がほとんどです

学校事務「やめとけ」5つの理由

学校事務 やめとけと言われる5つの理由が分かる図解

学校事務が「やめとけ」と言われる理由は、次の5つです。

新人あかり

いい面だけでなく、きつい面も正直に知りたいです

① 給料が安い(特に若手のうち)

学校事務の給料は若手のうちは控えめで、20代の手取りは18〜20万円台、昇給は毎年5千〜1万円ほどであることを示した図

学校事務の給料は、若手のうちは控えめです。

数字で見ると、次のとおり。

  • 20代の手取り:18〜20万円台が中心
  • 毎年の昇給:5,000〜10,000円ほど
  • 主任への昇格:基本給が月2万円アップ、主任手当が月1万円(私の場合)

一気に跳ね上がる仕組みではありません。

ただ、「安い」と感じるかは、比べる相手しだい。

契約社員から転職したときの給料

金融機関の契約社員から学校事務に転職したとき、月給は数万円上がりました。

給料が控えめと言われても続けてこられたのは、子育てと両立できたから。

新卒で入った後輩も、「地方銀行に勤める同級生より高い」と話していました。

「のんびり働ける代わりに、稼ぎは控えめ」を受け入れられるかが分かれ道。

自分の給料は安いのか、学校の外とも比べてみませんか。

自分の市場価値を知っておくと、「いまの職場に留まるべきか、外に出るべきか」の判断材料が1つ増えます。

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転職を決めていなくても、診断だけでOK

手取りの実額や、公立・私立・地域による差は、年収の記事に載せています。

学校事務の年収は安い?高い?公立と私立の実額を15年目主任が公開

えりか主任

若いうちは控えめでも、じわじわ効いてきます

② 繁忙期の激務がエグい

学校事務の繁忙期は1〜4月で、19〜20時ごろまで残る日もあり、23時まで残ったのは15年で一度だけであることを示した図

学校事務の繁忙期は、入試・卒業・入学が重なる1〜4月です。

1〜4月は、19時から20時ごろまで残る日も珍しくない。

いちばん遅かった日は23時で、15年間で一度きり。

500人分の合格通知を、日付のミスで作り直した日でした。

特に大変な業務は、次の3つ。

  • 1〜2月:合否通知の発送
  • 3〜4月:入学の手続き(口座登録・補助金の申請・生徒情報の登録)
  • 年度末から新年度:決算業務

通常は、休日出勤はありません。

ただ、生徒のいない日に工事や点検をする施設管理の担当者は、休日出勤の場合も。

子育てしながらの繁忙期の乗り切り方

夕方のお迎えは夫に頼み、昼休みは食べる時間だけで切り上げる毎日。

迎えに行ったあと、職場に戻って続きをした日もあります。

職場では、先生方も含めて仕事の順番を調整。

新入生の書類は、担任の先生に「出席番号順・書類の種類ごと」にそろえて出してもらうだけで、処理の時間がぐっと変わります。

繁忙期の4か月を「楽すぎ」と思ったことは、一度もありません。

新人あかり

1〜4月は、家族の協力も必要になりそうですね

③ 人間関係が「閉鎖的すぎる」

私立学校の事務室は異動がほとんどなく同じ顔ぶれで何年も働くが、打ち解けると仕事がしやすくなることを示した図

閉鎖的と言われるのは、合わない人とも何年も同じ部屋で働くからです。

系列校のある大きな法人でない限り、私立に異動はありません。

先生方とも顔ぶれが変わらず、波風を立てたくない空気が生まれやすい職場。

入職したころの先輩の話

向かいの席の年の離れた先輩に、いつも見られているような緊張感がありました。

前任者も、さらに前の人も、半年足らずで辞めていたと、あとで知ったほど。

私は自分の話を控えめにして、先輩の話を聞く側に回りました。

翌年に職員が増えると空気がやわらぎ、先輩も、のちに退職。

ただ、いったん打ち解けると、仕事はぐっとやりやすくなります。

長く一緒に働いた同僚が辞めた理由は、好きな分野への転職や地元へのUターンなど、人それぞれ。

閉鎖的な事務室で心を守る方法は、人間関係の記事にまとめています。

えりか主任

打ち解けるまでが、いちばん大変です

④ キャリアアップが見えにくい

学校事務の役職は事務員・主任・事務長の3段で、主任も事務長も1人ずつの学校が多いことと、安定とやりがいで長く働く人もいることを示した図

学校事務の役職は、一般事務員・主任・事務長の3段が基本です。

主任も事務長も1人ずつの学校が多く、ポストはなかなか空きません。

「5年でリーダー、10年で課長」のような道を描きたい人には、物足りない職場。

ただ、昇進にこだわらず、長く働き続ける人も少なくありません。

続ける理由は、安定した雇用と、人を育てる教育を事務の立場から支えるやりがい。

5年目で主任になるまで

入職したころは、前職の残業から解放されたうれしさが大きく、先の不安はありませんでした。

担当の仕事を丁寧に終わらせ、ほかの人の手伝いもしながら覚えていく、楽しい時期。

一般企業で身についた「もっと良くできないか」と考える癖で、事務の効率化にも取り組みました。

主任になるとは思ってもいなかったので、5年目の打診は、まさかの出来事。

打診を受けたときの話の続きと、主任・事務長の仕事内容は、主任・事務長の記事にまとめています。

えりか主任

階段は短いけれど、上る道はちゃんとあります

⑤ 「思ってたのと違う」と悩む人が多い

事務を楽そうと思って入ると、封詰めや合格通知の発送の多さに1年目は驚くが、質問して覚える人は伸びていくことを示した図

「思ってたのと違う」が起きやすいのは、事務を「楽そう」と思って入った人。

郵便物の仕分けくらいと思って入った同僚は、補助金の申請に戸惑ったと話していました。

生徒全員に配る文書の封詰めや、受験者の数だけ続く合格通知の発送も、1年目は私を含めてみんなが驚く作業。

採用面接で見てきたこと

面接で、「趣味の習い事と両立したい」と働き方の条件から話す人がいます。

入試のない学校の事務経験者は、入試の繁忙期を知らないことも。

仕事内容を少し説明しただけで、「自信がない」と言った人もいました。

みんな初めての仕事なのに、最初から「無理そう」と話す人を、採用する気にはなれません。

一方で、1年目に戸惑っても、どんどん質問して覚えようとする人は伸びていきます。

教える側も気持ちが良く、最後は本人のやる気しだい。

電話応対・簿記・パソコンの基本があると、入ってからぐっと楽になります。

えりか主任

ギャップは、知っておくだけで小さくできるものです

やめとけ5つの理由を読んで、「まさに今の私だ…」と感じた現職の学校事務の人へ。

いまの自分の市場価値は、「① 給料が安い」の章で紹介した無料診断で確かめられます。

まだ「辞める」と決めきれない人は、辞めていい人・もう少し粘るべき人の見分けチェックリストもどうぞ。

【学校事務を辞めたいあなたへ】 辞めていい人・粘るべき人の見分け方

学校事務に向いている?セルフチェック

セルフチェックの結果を3つに分け、7問以上・4〜6問・3問以下でそれぞれの次の一歩を示した図

10問のセルフチェックは、「はい」の数で次の一歩が変わる仕組みです。

えりか主任

15年で見えた続く人の特徴を、10個の質問にまとめました

セルフチェックリスト(10問)

以下の項目に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。

  1. 同じ作業をコツコツ続けるのが苦にならない
  2. 給料より「自分の時間」を優先したい
  3. 目立つ仕事より縁の下の力持ちが好き
  4. 少人数の環境でも人間関係をうまくやれるほう
  5. 数字のノルマに追われるのは絶対に嫌だ
  6. 繁忙期が年に数回あっても、普段が楽なら耐えられる
  7. 「出世」より「安定」に魅力を感じる
  8. 一つの職場に長く勤めたいタイプだ
  9. 細かいルールや手続きを正確にこなすのが得意
  10. 「仕事は生活の手段」と割り切れる
新人あかり

数えてみたら、「はい」が、7個ありました

7問以上「はい」→ 学校事務と相性良さそう

学校事務で長く続いている人の3つの共通点(コツコツと安定・教育を支えるやりがい・周りとのやりとり)を示した図

7問以上「はい」の人は、学校事務の「楽すぎ」な面を生かせるタイプです。

15年見てきて、長く続いている同僚には3つの共通点があります。

  • 安定した環境で、コツコツ働くことに価値を感じる
  • 教育を支える仕事に、やりがいを見つけている
  • 先生方を含む、周りの人とのやりとりが上手

ただ、働きやすさは学校によって変わるので、応募前に繁忙期・残業・休暇・職員構成を確かめておくと安心。

学校事務のなり方は、目指す道に合わせて3つの記事で解説しています。

新人あかり

コツコツ型の私には、合っているかもしれません

4〜6問「はい」→ 職場選びが重要なタイプ

求人票の「完全週休2日制」は毎週2日休みで、「週休2日制」は毎週2日休めるとは限らないことを示した図

4〜6問「はい」の人は、「どの学校に入るか」で満足度が大きく変わるタイプです。

特に人間関係と繁忙期の忙しさは、学校によってバラバラ。

休みの決まりも、学校ごとに違います。

私は週休2日だと思って入ったら、土曜出勤の日があって驚きました。

前職が毎週土日が休みの「完全週休2日制」で、2つの違いを知らなかったのです。

求人票の「週休2日制」には、2日休める週が月に数回だけの形も含まれます。

入る前に情報を集めることと、自分の強み・適性を言葉にしておくこと。

2つがそろえば、職場選びで大きく外さないはず。

えりか主任

求人票の「完全」の2文字を、見落とさないでください

3問以下「はい」→ 他の選択肢も見てみよう

学校事務から移った同僚が、市民センターの事務・営業事務・メーカーの事務で働いていることを示した図

3問以下「はい」の人は、学校事務の「やめとけ」な面がストレスになりやすいタイプです。

向いていないのは「あなたがダメ」ではなく、「もっと活躍できる場所がほかにある」というサイン。

学校事務から移った同僚は、市民センターの事務、営業事務、メーカーの事務と、それぞれの場所で働いています。

事務の経験は、学校の外でもそのまま生かせる力。

一度プロに相談して選択肢を広げてみるのがおすすめです。

新人あかり

学校の外にも、行き先はたくさんあるんですね

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辞めたあとの行き先と、事務の経験の生かし方は、学校事務からの転職の記事にまとめています。

15年目事務主任が見た、本当のところ

学校事務の1年を「楽な時期・ふつうの時期・激務期」の3つに分け、それぞれの月と忙しさを示した図

学校事務の1年は、大きく3つの時期に分かれます。

新人あかり

もう少し詳しく、現場のリアルを知りたいです

えりか主任

ネットの情報では見えない部分を、正直に話すわね

1年のうち「楽な時期」と「激務期」の比率

1年のうち、激務期は4か月、落ち着いた時期は8か月です。

【楽な時期】6月、8〜9月、11月
→ ルーティン業務中心。定時退社が当たり前。

【普通の時期】5月、7月、10月、12月
→ 決算・監査・補助金申請・年末調整。事務だけが忙しい月。

【激務期】1〜4月
→ 入試・卒業・入学・年度末が重なって戦場。

楽な時期には、まずは後回しにしていたファイルの整理を終わらせます。

そして、繁忙期の下準備も進めておき、帰りは定時。

月ごとの仕事の中身と忙しさは、「1年目の年間スケジュール」の記事にまとめています。

新人あかり

楽な時期に準備しておくから、繁忙期を乗り切れるんですね

学校事務、公立と私立どちらがキツい?

公立と私立の学校事務の違いを、給料・異動・働き方の3つで比べた図

公立と私立のどちらがキツいかは、仕事に何を求めるかしだいです。

大きく違うのは、次の3つ。

  • 【給料】公立は安定しているが、私立は学校によって差が大きい。
  • 【異動】公立は数年で異動するが、私立はほぼなし。
  • 【働き方】公立は一人で事務を任されることもあり、私立は「何でも屋」になりやすい。

私の学校では、玄関前の花壇の植え替えも事務の仕事。

施設の担当者は、ちょっとした修理なら材料を買ってきて自分で直すほど。

公立の知り合いには、学校の事務を一人で任されている人もいます。

同じ立場でも、「大変」と感じるか「気楽」と感じるかは、人によってさまざま。

えりか主任

求めるものが分かれば、向いている職場も見えてきます

学校で違和感を覚えやすい、2つの理由

学校事務に違和感が生まれる2つの理由(先生と事務の常識の違い・少人数の人間関係)と、職場しだいで大きく違うことを示した図

学校事務で違和感を覚えやすい理由は、大きく2つあると思います。

【 理由その1 】教員の常識が、事務と違いすぎる

先生たちは授業が最優先だから、事務手続きの締め切りはどうしても後回しになりがちです。

【 理由その2 】閉鎖的な人間関係で、追い詰められる

少人数の事務室で、合わない人と何年も顔を合わせ続ける、逃げ場のない問題。

ただ、どちらもすべての学校に当てはまるわけではありません。

一般企業から転職してきた私も、入職した頃は「えっ?」と固まる場面の連続でした。

実際に固まった瞬間5つと、違和感の正体。

学校が「学校の外と違うルール」で動く理由は、別の記事で正直にお話ししています。

えりか主任

職場の雰囲気しだいで、天と地ほど違います

私の給料を公開します

私立高校の事務主任の給料の例として、月給が入職時の20万円台前半から15年目に30万円台になったことを示した図

私の給料は、入職時の月給20万円台前半から、15年目で月給30万円台になりました。

【私の給料の変化】

  • 入職時(30代で転職):月給20万円台前半からスタート
  • 15年目の現在:月額30万円台、年収500万円台

※賞与年2回込み。学校の規模・地域・公立か私立かで大きく変わります。

よかったのは、給料が安定していること。

世間の景気に左右されず、少しずつでも上がり続け、15年間で下がったことはありません。

物足りないのは、がんばった成果が給料の数字に表れにくいところ。

その代わり、時間と気持ちの余裕は、前職のころよりずっと大きくなりました。

同じ私立でも、学校の規模でどれくらい差が出るかは、規模ごとの年収を比べた記事にまとめています。

新人あかり

景気に左右されないのは、安心できますね

学校事務を目指す前に、やっておく3つ

学校事務を目指す人が最初に決める3つ(公立か私立か・試験の全体像・事務室の見学)を示した図

学校事務を目指す前の準備は、公立か私立かの選択・試験の全体像・事務室の空気の3つです。

新人あかり

3つなら、今日からでも始められそうです

① 公立か私立か、最初に決める

公立か私立かで、準備の方向がまったく変わります。

【公立を選ぶなら】

  • 地方公務員の採用試験を受ける必要がある
  • 試験科目が多いので、早めの対策が有利

【私立を選ぶなら】

  • 各学校の独自採用。求人サイトやハローワークで探す
  • 面接重視のところが多い

② 公務員試験の対策は「早めに・効率よく」

公立を目指すなら、公務員試験の対策は避けて通れません。

多くは、教養試験・専門試験・面接の組み合わせ。

独学でも不可能ではありませんが、働きながら目指すなら、限られた時間をどう使うかが勝負になります。

最初にやるべきは、問題集を買うことではなく、試験の全体像を知ることです。

どんな試験がいつあって、何から手をつければいいのか。

公立を目指す人に知っておいてほしいことは、公務員試験の記事に学校事務15年目の目線でまとめました。

新人あかり

問題集より先に、試験の全体像を調べてみます

③ 入る前に「事務室の空気」を確かめる

事務室は少人数なので、「誰と働くか」で毎日の居心地が大きく変わります。

面接のときに事務室の雰囲気を見る、可能なら職場見学をお願いする。

見学の一手間が、入職後の後悔を減らす近道。

面接官の目で見ると、見学のお願いは、真剣さが伝わる申し出です。

面接で聞かれることと、面接官が見ているところは、面接の記事にまとめました。

えりか主任

遠慮せずに、見学をお願いしてみてください

よくある質問(FAQ)

学校事務の勝ち組・ブラック・一般事務との違い・将来性・採用について、よく聞かれる5つの質問を示した図

学校事務を考える人によく聞かれるのは、次の5つの質問です。

学校事務は「勝ち組」ですか?

価値観によります。

定時に帰れる日の多さと雇用の安定を重く見る人には、恵まれた仕事。

年収や昇進の速さを最優先する人には、物足りない仕事です。

学校事務はブラックですか?

1年を通してブラックとは言えません。

ただし1〜4月は入試・卒業・入学・年度末が重なり、残業が続きます。

残りの8か月は、定時で帰れる日のほうが多いのが実感です。

一般企業の事務と比べて楽ですか?

楽さの種類が違います。

ノルマや売上目標がないが、締め切りが集中する時期の物量は多い。

私は金融機関の事務から移りましたが、精神的な余裕は学校事務が上です。

学校事務の仕事は、将来なくなりますか?

15年間で、仕事が減った実感はありません。

ICT機器の導入や各種補助金の申請は、むしろ増えました。

置き換わったのは道具のほうで、仕事そのものは残っています。

採用は狭き門ですか?

募集の数は多くありません。

特に私立は、欠員が出たときの不定期の募集。

教員から事務の仕事に移った知り合いの先生も、学校事務の募集はなかなか見つからなかったと話していました。

気になる学校の募集は、こまめに確かめておくのがおすすめです。

学校事務「楽すぎ」「やめとけ」も、あなた次第

学校事務への一歩を踏み出す女性が、桜の咲く学校の正門へ歩いていくイラスト

最後に覚えておきたいのは、次の3つです。

  • 学校事務は「楽すぎ」も「やめとけ」も両方本当、どちらに感じるかは、あなたの価値観しだい。
  • 向いている人には居心地がよく、向いていない人にはじわじわ辛くなる仕事。
  • 「なんとなく楽そうだから」で選ぶと後悔しやすい。自分の適性を知ったうえで判断するのが大事。
新人あかり

まずは、自分の強みを知るところから始めます

あなたの次のステップ

10問のセルフチェックで「向いている」と感じた人も、「ちょっと違うかも」と感じた人も、大切なのは思い込みではなく、客観的な判断で動くことです。

まずは無料の診断で、自分の強みと市場価値を確かめてから次の一歩を決めませんか。

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「学校事務を目指してみたい」と思った人は、『学校事務になるには?3ルート解説』へ

「具体的な給料や手取り額が気になる」人は、『学校事務の年収・給料のリアル』へ

「まずはパートや派遣から試したい」人は、『パート・派遣の学校事務と子育て両立』へ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

私立高校で学校事務歴15年の現役事務主任です。
採用面接にも携わってきた経験から、
学校事務の仕事内容・給料・なるには…を
現場の本音でお伝えしています。
学校事務を目指す方の力になれれば嬉しいです。

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