- 公立(公務員)と私立(会社員)の違い
- 公立と私立で、年収の決まり方がどう違うか
- 公務員試験のルートと、倍率で見る難易度
- 合格に向けた勉強法・対策と、面接で聞かれること
「学校事務って、公務員なの?」
「公立なら、公務員試験は必須?」
検索してたどり着いた人への結論。
公立学校の事務職員は「地方公務員」です。
公立を目指すなら、地方公務員試験の合格は必須。
一方、私立学校の事務職員は「学校法人の職員」、立場は会社員と同じです。
新卒は筆記試験があり、パートや急募の場合は書類と面接だけのことも。
私自身は中途採用で、採用試験を受けています。
新人あかり同じ「学校事務」でも、入り方が違うんですね
読み終わるころには、公立と私立のどちらを目指すか、いつから何を始めるかが決まります。
書いているのは、私立高校で15年働き、採用面接にも関わる現役の事務主任。
私自身は私立の勤務ですが、だからこそ公立との違いを客観的にお伝えできます。



学校事務って、公務員だと思ってました



「公立」か「私立」かでまったく違うのよ。
ここを最初に整理しておきましょう。


鈴木 えりか
- 私立高校の現役事務主任(学校事務15年目)
- 一般企業・金融機関の事務職を経て学校事務へ
- 採用面接にも携わる立場(採用する側の視点で解説)
- 公立との違い・給料・採用試験を実データ+実体験で解説
- ブログは新人「あかり」さんとの対話形式でお届け
学校事務も公務員。決めることは5つ


順番は、公立か私立か・区分と年齢・倍率と勉強量・筆記・面接。
決めることは、上の図の5つだけです。
全部読まなくても大丈夫。いま気になるところから読んでください。
タップで、気になる番号から読めます
順番には意味があります。
STEP1の公立・私立を決めないまま参考書を買うと、私立志望だった場合に丸ごと無駄になります。
上から順に進めてください。



5つだけなら、なんとかなりそうです



そうよ。ひとつずつ決めていけば、迷わないわ
この記事で扱うのは、公立(公務員試験)のルートです。
STEP1 公立か私立かを決める


公立は異動あり・給与表どおり、私立は異動なし・法人の経営しだい。
同じ「学校事務」でも、公立と私立では身分がまったく違います。
ここを決めないと、その先の準備が全部変わります。
| 項目 | 公立 | 私立 | 国立 |
|---|---|---|---|
| 身分 | 地方公務員 | 学校法人の職員(会社員) | 法人職員(待遇は公務員に準じる) |
| 採用 | 地方公務員採用試験 | 各学校の独自募集 | 国立大学法人等職員採用試験 |
| 異動 | 数年ごとにある | 基本的にない | 法人内での異動がある |
公立を目指すなら、地方公務員試験の合格が必要です。
私立は学校ごとの選考です。
筆記試験がある学校も多く、内容も学校によって変わります。
私立にいる私から見た、公立との違い
公立にあって私立にないものが、2つあります。
ひとつは異動です。公立は数年ごとに勤務校が変わり、行き先は選べないことが多い。
私立は基本的に同じ学校に居続けます。
もうひとつは給与表です。公立は表が決まっているので、何年目にいくらになるかが読めます。
私立は法人の経営しだいで、良くも悪くも振れます。
どちらが良いという話ではありません。
「同じ場所で腰を据えたい」なら私立、「身分の安定と、見通しの良さ」なら公立。
そういう選び方になります。
公立小学校で1人事務をしている男性と、話す機会がありました。
1人事務の感想を聞くと「上司のいない1人の部屋で、のびのびやってます。」
育児休暇も1年取ったと聞きました。
1人配置は大変だと言われがちですが、合う人にはかなり快適な環境のようです。



同じ学校事務でも、こんなに違うんですね…!



だからここを最初に決めるのよ。
決まれば、次にやることも決まるわ
「公立か私立か」は、制度の違いより、自分がどちらの働き方に耐えられるかで決まります。
異動がある代わりに、身分が安定する。
同じ学校に居続けられる代わりに、法人の経営に左右される。
どちらが自分に向いているかは、思い込みより、診断で言葉にしたほうが早いです。
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公立・国立・私立の3つをまとめて比べたい人は、3つのルートを整理した記事があります。
私立の働き方や年収を詳しく知りたい人は、私立にしぼった記事もあります。
公立と私立で、年収はどれくらい違うか
公立は地方公務員なので、給与表にそって毎年給料が上がります。
先が読める代わりに、大きく跳ねることもありません。
一方の私立は、法人ごとにばらばら。
「私立のほうが年収が低い」と思われがちですが、高い学校は公立を軽く超えます。
つまり、どちらが上かという話ではありません。
違うのは、給与の決まり方そのもの。
そこを知ってから選ぶほうが、あとで納得できるはずです。
実額・初任給・ボーナス・退職金は、年収だけをまとめた記事にあります。
学校事務の年収は安い?高い?公立と私立の実額を15年目主任が公開
STEP2 受ける区分と年齢を確かめる


最新の募集要項で見るのは、学校事務の区分・年齢の上限・経験者枠。
公立を目指すと決めたら、次は「どの試験を受けるか」です。
ここは自治体ごとに違うので、調べる場所を先に押さえます。
公務員試験の採用区分は、2通り
多くの自治体は「学校事務」という採用区分を設けています。
区分がなく、「一般行政職」として採用して配属先のひとつが学校になる自治体もあります。
名称も扱いも、自治体によって違います。
難易度は「高卒程度」と「大卒程度」
地方公務員試験は「高卒程度(初級)」と「大卒程度(上級)」に分かれます。
短大卒程度の「中級」を置く自治体もあります。
これは学歴ではなく、試験のレベルの区分です。
高卒の人が大卒程度を受けられる自治体もあります。
ただし高卒程度(初級)は、年齢の上限が20代前半までに設定されている自治体が多くあります。
学歴別のルートと年齢別の戦い方は、高卒からのルートをまとめた記事で解説しています。
年齢の上限
大卒程度で30歳前後を上限とする自治体が多いです。
近年は社会人経験者枠を設ける自治体も増えていて、40代で受けられるところもあります。
ここから先は、自治体の募集要項でしか分かりません。志望する自治体のホームページで「職員採用」を探し、次の3つを確認してください。
- 「学校事務」の区分があるか(なければ一般行政職を見る)
- 年齢の上限は何歳か
- 社会人経験者枠があるか
3つとも1年ごとに変わります。去年の情報で判断しないでください。



自治体によって違うなら、まず自分の受けたいところを調べるんですね



ここを飛ばして勉強を始めると、そもそも受けられなかった、が起こるのよ
STEP3 難易度を倍率で見積もる


倍率は数倍〜十数倍でも、コツコツ進めば手が届く。
受ける試験が決まったら、どれくらいの準備が要るかを見積もります。
試験の流れは2段階です。
- 1次試験:教養試験(自治体により専門試験も)
- 2次試験:面接・小論文(作文)など
倍率はおおむね数倍から十数倍です。
人気の自治体や、採用人数が少ない年は高くなります。
とはいえ、国家公務員のような特別な専門知識は要りません。
教養試験を中心にコツコツ進めれば、届く範囲の試験です。



ちゃんと準備すれば、手が届かない試験じゃないんですね



そうよ。問題は「どれだけやれば届くのか」が、最初は見えないことなの
独学でつまずくのは、勉強量が読めないからです。
あと何をどれだけやれば届くのか。
分からないまま続けるのは、働きながらだと特にきついものです。
講座のカリキュラムを見ると、半年で何をやるかが分かります。
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同じ「学校事務」でも、働く学校の種類によって身分がまったく変わります。
ここを誤解したまま進むと、目指す方向を間違えてしまいます。
STEP4 筆記試験の対策を始める


独学・通信・予備校の比べどころは、続けやすさ。
勉強量が見えたら、やり方を選びます。選択肢は3つです。
| やり方 | 費用 | 続けやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 独学 | 安い | △ 順番とやる気を自分で管理 | 時間に余裕があり、計画を立てるのが得意な人 |
| 通信・オンライン | 中 | ○ 順番が決まっている | 働きながら・家事のすき間で進めたい人 |
| 予備校(通学) | 高い | ◎ 手厚い | 費用と時間をかけられる人 |
働きながら、家事のすき間時間で目指すなら、通信・オンラインが現実的です。
順番が決まっているので、何から手をつけるかで迷いません。
ここで「これなら受かります」とは書きません。
私は私立の事務で、公立の試験は受けていないからです。
ただ、続けられなければ結果は出ません。
だから「いちばん良いやり方」より「自分が続けられる形」を選ぶのが先だ、とだけお伝えします。
参考書の選び方、勉強の順番、6か月のスケジュールは、筆記試験にしぼった記事にまとめています。
簿記やExcelは、試験には必要ありません。ただし採用されたあとの実務では役立ちます。
STEP5 面接では「なぜ学校事務か」


伝わる志望動機は、「好き」より先生や保護者のためにできること。
最後は面接です。
ここは、この記事でいちばん自信を持って書ける場所です。
私は私立高校で、採用面接に座る側にいます。
私が座っているのは私立の面接です。
公務員試験の面接とは、形式も質問の順番も違います。
それでも「面接官が何を見ているか」は、そう変わらないはずです。
私立側から見た話として読んでください。
「なぜ民間ではなく学校事務か」
学校を褒める言葉は、あまり効きません。
ホームページに書いてあることを言い換えただけの志望動機は、すぐ分かります。
見ているのは、この人と一緒に働けるかです。
「子どもが好き」だけでは弱い
学校事務は、子どもと直接関わる時間が長い仕事ではありません。
窓口で顔を合わせることはあっても、授業をするわけでも、担任を持つわけでもない。
強いのは、支える側に回れると伝わる話し方です。
- 先生が授業に集中できる状態を作りたい
- 保護者が迷わず手続きできるようにしたい
- 書類の締切を、誰も気にせずに済むようにしたい
裏方であることを引き受けている人は、話していて分かります。



好きです、だけじゃダメなんですね…



好きは前提よ。そのうえで「何をする人になりたいか」まで言えると強いの
面接カードに書く志望動機は、ケース別に6つの例文をまとめています。
学校事務の志望動機【ケース別例文6選】採用側は実はここを見ている
大学生・新卒で目指す人は、就活のスケジュールと面接準備をまとめた記事もあわせてどうぞ。
よくある質問(FAQ)
5つの順番どおりに進めば、迷わない


参考書を買うのは、公立か私立かが決まってから。
公立の学校事務になるには、決めることは5つでした。
- 公立か私立か、どちらを目指すか決める
- 受ける区分と年齢の条件を確かめる
- 倍率を見て、必要な勉強量を見積もる
- 筆記試験の対策を始める
- 面接で「なぜ学校事務か」を用意する
順番どおりに進めば、迷いません。
逆に①を飛ばして参考書を買うと、私立志望だった場合に丸ごと無駄になります。



やることが5つに整理されると、動けそうですね



まずは【①公立か私立どちらを目指すか】を決めるだけでいいのよ
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もっと深く学校事務について知りたい人は、下の記事もご覧ください ↓










最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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