「学校事務に応募したいけれど、志望動機がうまく書けない」
「例文を探しているけど、どれも自分に当てはまらない気がする…」
そんな方へ。この記事に、すぐ使えるケース別の志望動機例文を6本載せています。
でも、その前にひとつだけお伝えさせてください。
私は私立高校の事務室で15年働き、主任として応募書類を読む側・面接に同席する側も経験してきました。
だからこそ言えるのは——志望動機は「上手な文章」より「採用側が何を見ているか」を知っているかどうかで差がつく、ということです。
この記事では、例文サイトにはまず書かれていない「採用側の本音」から先にお話しします。そのうえで例文を読むと、自分の言葉に直すときの精度がまったく変わってきますよ。
新人あかりえりか主任、履歴書を見る側ですよね…! ちょっと緊張します



「ここさえ押さえれば大丈夫」という話よ。安心して読んでね
採用側は、志望動機の「ここ」を見ている【3つだけ】
学校事務の応募書類は、多いときには1回の募集で何十通も届きます。正直にいうと、志望動機は一通あたり数十秒で「おっ」と思うか、すっと流れていくかが決まります。
私が採用側として見てきたポイントは、突き詰めると3つです。
① 「なぜ学校か」より「なぜ“事務”なのか」
いちばん多いのが、「子どもが好きだから」「教育に携わりたいから」だけで終わっている志望動機です。
気持ちはとてもよく分かります。でも、それだけだと採用側はこう感じます——「それなら教員や塾講師でもいいのでは?」と。
学校事務は、生徒に直接教える仕事ではありません。経理・窓口・書類・施設管理といった「事務の力」で学校を支える仕事です。
だからこそ採用側が知りたいのは、「教育への想い」と「事務職としての適性」が、ひとつにつながっているかなんです。
志望動機の例:「正確な事務処理で先生方の負担を減らし、先生方が生徒と向き合う時間を増やすことに貢献したい」
ここまで書けると、「この人は学校事務という仕事を分かっているな」と一気に印象が変わります。
② 長く働いてくれそうか
学校の事務室は少人数です。私の職場も数人のチームで、1人辞めるだけで現場は大きく揺れます。
しかも学校の仕事は年度単位。入試や卒業式など年に一度しかない行事も多く、ひと通り経験するだけで1年かかります。だから採用側は「長く働いてくれるか」にとても敏感です。
だから、志望動機の中に「腰を据えて働きたい理由」が自然に入っていると強いです。
通勤圏で長く通えること、生活と両立しやすい環境を求めていること、地域の学校に愛着があること——飾らない理由で十分です。
③ 派手さより「正確さ・誠実さ・調整力」
学校事務が日々扱うのは、授業料、個人情報、証明書。ミスが許されないものばかりです。
そして職場は、先生・保護者・業者さん・生徒と関わる「調整役」。
つまり採用側が欲しいのは、華やかな実績をアピールする人より、コツコツ正確に、周囲と穏やかにやれる人。
志望動機・自己PRもこの軸に寄せるのが正解です。
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「すごい実績」がなくても勝負できるんですね



むしろ「地道さが伝わる人」のほうが、事務室では光って見えるのよ
志望動機を組み立てる3ステップ
見られているポイントが分かったところで、組み立てましょう。順番はこの3ステップです。
STEP1:自分の経験と「事務の仕事」の接点を探す
学校での勤務経験は無くても大丈夫です。これまでの経験の中から、学校事務につながる要素を探します。
- 接客・窓口経験 → 保護者・生徒対応、電話応対
- 経理・庶務・営業事務 → 校納金管理、支出処理、書類作成
- 子育て・PTA経験 → 学校現場の理解、保護者目線
- パソコン作業(Excel・Word) → 日々の実務そのもの
「事務は未経験で…」という方も、接客や子育てが立派な接点になります。
STEP2:「なぜこの学校か」を1つだけ、実感ベースで
学校の理念やホームページの言葉をそのまま写すのはおすすめしません(理由は後述のNG例で)。
それより、自分の実感がこもった理由を1つで十分です。
- 「自宅から通いやすく、長く勤められる」
- 「地元で長く愛されている学校で、地域に貢献したい」
- 「説明会で事務室の雰囲気が温かかった」
STEP3:「入ってから何で貢献するか」で締める
最後は未来の話で締めます。「〇〇の経験を活かし、正確な事務処理と丁寧な対応で学校運営を支えたい」——この型でOKです。
なお、履歴書の志望動機欄なら150〜300字が目安。面接カードや職務経歴書なら300〜400字まで広げられます。
【ケース別】志望動機の例文6選+採用側のひとことコメント
ここからは例文です。そのまま写すのではなく、太字の部分をご自身の経験に置き換えて使ってください(採用側は年に何十枚も志望動機を見ています。借り物の文章は、面接で深掘りされた瞬間に分かります)。
例文①:未経験から転職(30〜40代・一般企業の事務/接客から)
前職では保険会社の窓口で10年間、お客様対応と契約書類の管理を担当してきました。正確さが求められる書類業務と、年代を問わないお客様への対応は、学校事務の窓口業務にも活かせると考えております。子どもの成長を地域で支える仕事に関心があり、なかでも、先生方や保護者の方を事務の面から支える学校事務に魅力を感じました。これまで培った事務処理の正確さと対応力で、貴校の運営に長く貢献していきたいと考えております。
【えりか主任は、ここを見る】
「前職の経験→学校事務で活きる理由→長く貢献」が一本の線になっているのが好印象。
未経験でも、経験の“翻訳”ができている志望動機は強いです。
例文②:パート応募(主婦・扶養内)
子育てがひと段落し、子どもたちの学校生活を間近で支えられる仕事に就きたいと考え、応募いたしました。PTA会計を2年間担当し、集金管理や書類作成を経験する中で、学校を裏方で支える事務の仕事にやりがいを感じました。自宅から通いやすい貴校で、勤務時間内で精一杯、正確で丁寧な仕事をお約束します。
【えりか主任は、ここを見る】
パートの志望動機は、立派なことを書くより「現実的に無理なく通えて、確実に働ける」が伝わるのがいちばん。PTA経験は学校事務への立派なアピールになります。
例文③:新卒・第二新卒
大学で学んだ簿記・会計の知識を活かし、教育の現場を事務の面から支えたいと考え、志望いたしました。高校時代、進路書類のことで何度も事務室に通った際、いつも穏やかに対応してくださった事務の方の存在が今も印象に残っています。生徒や先生が安心して学校生活を送れるよう、縁の下で支える存在になりたいです。
【えりか主任は、ここを見る】
新卒は経験よりも「学校事務という仕事を正しく理解しているか」を見ます。
「事務室での原体験」があるとぐっと説得力が出ます。
→ 面接では、「事務室の方にどんな対応をしていただきましたか?」の答えも準備してください。
例文④:公務員試験の面接カード(公立小中学校事務)
私が学校事務職員を志望するのは、教員とは異なる立場から義務教育を支えたいと考えるからです。
学校事務職員は、就学援助や学校徴収金など、家庭の経済状況に関わる業務を通じて、子どもたちの「学ぶ機会」そのものを保障する仕事だと理解しています。
行政職ではなく学校事務を選んだのは、現場である学校に身を置き、子どもたちの顔が見える距離で働きたいからです。
【えりか主任は、ここを見る】
公務員面接では「行政職や教員ではなく、なぜ学校事務か」が必ず聞かれます。
就学援助に触れているのは、仕事を調べてきた証拠として面接官に伝わります。
例文⑤:私立学校への直接応募
貴校の生徒さんが、登下校で地域の方に挨拶をしている姿を日頃から拝見しており、校風に魅力を感じて応募いたしました。
私立学校の事務は、経理や広報など学校経営に近い業務にも携われると伺っています。前職の営業事務で培った数字の管理能力と調整力を活かし、貴校の運営を末永く支える一員になりたいと考えております。
【えりか主任は、ここを見る】
私立は「うちの学校を選んだ理由」を公立以上に重視します。
日常の実感ベースの理由は、理念のコピペ100倍の説得力があります。
私立事務が経営に近いことを知っているのも高評価。
例文⑥:学校事務経験者の転職
前職では私立中高一貫校で5年間、校納金管理と入試事務を担当してまいりました。
少人数の事務室で、経理から行事運営まで幅広く経験する中で、より規模の大きな貴校で入試事務の経験を深めたいと考えるようになりました。
即戦力として、繁忙期の体制づくりにも貢献できると考えております。
【えりか主任は、ここを見る】
経験者は「なぜ転職するのか」をポジティブに語れるかが全て。
前の職場の不満が一言でも透けると、どんなに優秀でも採用側は身構えます。
近いエリアでの転職は、前籍校に照会を入れることもあるので、正直な回答を。
これを書くと落ちる。NG志望動機【3パターン】
採用側として、正直「もったいない…」と感じてきた志望動機のパターンです。
NG①:「子どもが好きだから」だけ
前述のとおり、これだけだと事務職を選んだ理由が見えません。
「子どもが好き」は入口としてOK。そのあとに「だから事務として何をしたいか」を必ず続けてください。
NG②:「安定していそう」「休みが多そう」が透ける
本音はそれでいいんです(笑)。でも志望動機に「土日休みに惹かれ」「安定した環境で」が並ぶと、採用側には「学校でなくてもいいのでは」と映ります。
働きやすさは志望理由の核ではなく、「長く勤めたい」という文脈に溶かし込みましょう。
NG③:学校理念の丸写し
「貴校の『〇〇〇〇』という建学の精神に共感し——」。実はこれ、何十通も同じ書き出しが届きます。理念に触れること自体は悪くないのですが、共感した理由を自分の体験で語れないなら、書かないほうがましです。
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り、理念のコピペ、やりがちです…



理念は「触れる」より「自分の言葉に消化できるか」。
できないなら、通いやすさみたいな実感のある理由のほうがずっと響くわ
面接では、志望動機がこう深掘りされる
書類が通ったら、面接では志望動機が必ず掘り下げられます。代表的な深掘り質問はこの3つです。
- 「なぜ教員ではなく、事務なんですか?」
→ 「教える立場ではなく、学校全体を支える立場で貢献したい」と、事務職への意志を言い切る - 「他の学校(自治体)も受けていますか?」
→ 正直でOK。ただし「その中でも貴校を志望する理由」を1つ添える。
そのうえで「貴校が第一志望です」と伝えられると、ぐっと印象が良くなる - 「前職を辞めた理由は?」
→ 不満ではなく「次にやりたいこと」で語る(例文⑥のコメント参照)
面接対策の全体像(頻出質問・逆質問・服装など)は、ボリュームが大きいので別の記事で詳しくまとめる予定です。
よくある質問(FAQ)
まとめ|志望動機は「読み手を知れば」怖くない
- 採用側が見るのは ①なぜ事務か ②長く働けるか ③正確さ・誠実さ の3つ
- 例文は丸写しせず、自分の経験に置き換えて使う
- 「子どもが好き」だけ・条件の良さ・理念コピペは避ける
志望動機は、あなたの人生を盛る場所ではなく、「私はこの仕事を分かっています」と伝える場所です。この記事の3ステップで組み立てれば、きっと読み手に届く一枚になります。
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🔗 もっと深く学校事務について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください ↓






最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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