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学校事務に資格は必要?有利な資格と「採用側の本音」|現役15年目主任が解説

学校事務に資格は必要?有利な資格と取り方を現役15年目主任が解説

「学校事務になりたいけど、何か資格を取っておいたほうがいいの?」
「簿記とか、持っていないと不利かな…」

事務の仕事に興味を持つと、まず気になるのが「資格」ですよね。検索しても「あったほうがいい」「いらない」と情報がバラバラで、迷ってしまうと思います。

この記事を書いているのは、私立高校の事務室で15年働く現役の事務主任です。
採用する側として応募書類を見てきましたし、私自身も、別の仕事から学校事務に移ってきた「転職組」です。
だからこそ、「資格は本当に必要なのか」「何が役に立つのか」を、両方の立場から正直にお話しできます。

新人あかり

資格がないと、学校事務にはなれないんでしょうか?

えりか主任

いい質問ね。いちばん多い誤解から説明するわ

目次

結論|学校事務に「必須の資格」はありません

最初に、はっきりお伝えします。学校事務になるために、絶対に必要な資格はありません。

  • 公立の学校事務 → 公務員試験に合格すればOK(特定の資格は不要)
  • 私立の学校事務 → 各学校の選考に応募。資格が必須の求人は、ほとんど見かけません

つまり「資格がないと応募できない」ということはないんです。
「無資格だから無理かも…」と、あきらめる必要はありません。

でも、私が”資格”を取った理由(転職組のリアル)

「必須じゃないなら、資格は意味ないの?」——いいえ、そんなことはありません。私自身の話をさせてください。

私は学校事務の前に、一般企業や金融機関で働いていました。転職を考えていたとき、いちばん不安だったのが「事務の経験を、どうやって証明すればいいんだろう」ということでした。

未経験から事務職に移る人には、共通の悩みがあります。「私はちゃんと事務ができます」と証明するものがないんです。

そこで私は、入職前に簿記3級を取りました(金融機関で短時間のパートをしていた頃です)。若い頃には、文書作成系の資格も取っていました。資格は、いわば「私はこれができます」という証明書。経験がない分の”保険”として、とても心強かったのを覚えています。

つまり、未経験・転職組にとって、資格は「スキルの証明」になる。ここが、資格を取るいちばんの意味だと、私は思っています。

採用側の本音【あると有利な資格】・【実務で役立つ資格】

では、採用する側から見て「あると有利」「実務で役立つ」資格は何か。
15年見てきた本音でお伝えします。

簿記(3級〜)

学校事務はお金を扱う仕事です。授業料・教職員の給料・支出処理・帳簿など、経理事務がかなりのウェイトを占めます。簿記の知識は、実務でいちばん活きます。3級でも「お金の基本が分かっている人」という安心感があります。
また、また、簿記3級程度であれば、スクールに通わなくても、ネット講座や参考書で独学でも取得できます。

私自身も、子育て中のパート勤務の合間に取りました。平日は1日1時間、週末に数時間——という”のんびりペース”でも、3か月ほどで取得できています。忙しくても、コツコツ続ければ十分に手が届きますよ。

Excel・Word(MOSなど)

事務の日常は、Excelとの付き合いです。表計算や関数が使えると、それだけで即戦力。
「Excelが得意」というだけで、採用側の見る目が変わります。MOSなどの資格があれば、スキルの証明になります。

秘書検定・ビジネス文書系

窓口対応、来客・電話応対、文書作成——学校事務は「学校の顔」でもあります。
秘書検定やビジネス文書系の資格は、丁寧さ・常識の証明になり、印象が良くなります。

ただし「資格」より「実務経験」が強い

ひとつ正直に。たとえば「簿記の資格を持っている人」と、「経理の実務経験がある人」が並んだら、経験者のほうが有利です。資格は、実務経験の代わりにはなりません。

ただ、これは裏を返せば——経験がない人にとって、資格は心強い【証明】になるということ。経験がないぶんを、資格が補ってくれます。

採用は、資格だけでは決まらない(落ちても落ち込まないで)

ただ——ここも正直にお伝えします。資格は、あくまで”プラス材料です。最終的にいちばん見ているのは、人柄と”伸びしろ”です。

たとえば以前、簿記をまだ取得していない——参考書を買って勉強中、という方を採用したことがあります。
30代前半子育て中で、公私共に忙しい年代でした。それでも、本人のやる気と将来性を見て、採用を決めました。
今では経理事務の一部もお願いしています。その前向きな姿勢に「採用して本当に良かった」と思っています。

つまり、資格は”取得済み”でなくても、「学ぼうとしている姿勢」がちゃんと伝わるんです。

そしてもう一つ。少人数の事務室では、今いるメンバーの構成とのバランス(年齢の層など)も考えることがあります。いわば“巡り合わせ”の部分です。

だから、もし選考に通らなくても、それはあなたの資格や能力が否定されたわけではありません。 タイミングや巡り合わせ、ということも本当に多いんです。落ちても、どうか落ち込みすぎないでくださいね。

新人あかり

資格があっても、それだけじゃないんですね

えりか主任

そう。でも資格は、努力をちゃんと証明してくれる。
決して無駄にはならないわ

新卒の方へ|資格がなくても、”事務への親和性”は示せる

新卒で学校事務を目指す方は、競争率が高いうえに、実は事務系の資格を持っている学生は少ないのが実情です(英語の検定などは、多くの方が持っていますが)。

だから採用側は、資格だけでなく、サークル活動やアルバイトの経験も「この人は事務に向いていそうか」という“親和性”の判断材料にしています。((バイトリーダーのような肩書きは必要ありません。)

採用のとき、印象に残った学生さんがいます。

  • 大型ショッピングモールで清掃のアルバイトをしていた学生さん。その年代では珍しい経験で、「コツコツ・丁寧に働ける人だな」と印象に残りました
  • 写真同好会の学生さん。「広報の写真を任せられそうだね」と、事務室で話題になりました

つまり、一見”事務とは関係なさそうな経験”が、意外なところで「事務向き」の証明になります。
資格がなくても、あなたの経験には、ちゃんとアピールできる素材があるんです。

公立を目指すなら、資格より「公務員試験」

公立の学校事務になりたい場合、入り口は公務員試験です。資格が試験の加点になるかは自治体によって異なるので、受ける自治体の募集要項を必ず確認してください。

いずれにせよ、公立志望なら資格集めより、まず試験対策に力を入れるのが正解です。

\ 公立志望なら、まず試験対策

公務員試験の難易度・倍率・対策は、【 学校事務は公務員?】の記事で詳しく解説しています。

「大卒資格」が必要になる場面

資格とは少し違いますが、「大卒」が問われる場面もあります。高卒でも応募できる求人は多いのですが、新卒採用では大卒が有利な場面があるのも事実です。

もし「大卒の資格が欲しい」「学歴で諦めたくない」という方は、通信制大学で大卒資格を取るという選択肢もあります。働きながら、無理なく学べる時代です。

\ 働きながら大卒資格を /

新卒での学歴の有利・不利については、【 私立学校事務 】の記事でも詳しく触れています。

資格は「働きながら」でもいい|優先順位

「資格を全部取ってからじゃないと応募できない」——そんなことはありません。

未経験なら、まずは「Excel」「簿記」あたりを1つ。あとは働きながら取っていけば十分です。
実際、現場で必要に迫られて取ると、知識も身につきやすいですよ。

大事なのは、資格の数より「この仕事をやっていきたい」という気持ちです。

まとめ|資格は”必須”ではなく”心強い味方”

  • 学校事務に必須の資格はない(無資格でも応募できる)
  • でも簿記・Excel・秘書検定などは、実務で役立ち・採用でも有利
  • 未経験・転職組には、資格は「スキルの証明」になる
  • 公立志望なら、資格より公務員試験対策
  • 資格は働きながらでもOK。まずは1つから

資格は、あなたの「やる気」「できること」を、目に見える形にしてくれます。
必須ではないけれど、心強い味方です。

よくある質問(FAQ)

学校事務に資格は必要ですか?

必須ではありません。無資格でも応募できます。ただし簿記やExcelなどがあると、実務でも採用でも有利です。

学校事務に有利な資格は何ですか? 

簿記(経理に直結)、Excel・Word(MOSなど)、秘書検定・ビジネス文書系が代表的です。

簿記は学校事務に役立ちますか?

はい。学校事務はお金を扱うので、簿記の知識は実務でいちばん活きます。3級でも十分役立ちます。

無資格・未経験でも学校事務になれますか?

なれます。一般企業の事務・経理・接客などの経験も武器になります。資格は”スキルの証明”として補えます。

高卒でも学校事務になれますか? 

なれます。高卒で応募できる求人もあります。新卒では大卒が有利な場面もありますが、転職なら経験・スキルが重視されます。

🔗 もっと深く学校事務について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください ↓

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

私立高校で学校事務歴15年の現役事務主任です。
採用面接にも携わってきた経験から、
学校事務の仕事内容・給料・なるには…を
現場の本音でお伝えしています。
学校事務を目指す方の力になれれば嬉しいです。

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