「学校事務になりたいけど、高卒だと無理?」
「求人を見ると『大卒以上』ばかりで、へこむ…」
その不安、この記事で整理できます。先に結論です。
高卒から学校事務には、なれます。ただし、公立・私立・派遣のどのルートを選ぶかで、条件も戦い方もまったく違います。「なれるかどうか」より「どの入口なら自分が入れるか」を知ることが、高卒からの就職・転職では一番大事です。
- 高卒から学校事務になる3つのルート(それぞれの難易度つき)
- 高卒と大卒で給料はどれくらい違うのか
- 学歴の差をひっくり返す【3つの武器】
- 年齢別の現実的な戦略(10代〜40代まで)

鈴木 えりか
- 私立高校の現役事務主任(学校事務15年目)
- 一般企業・金融機関の事務職を経て学校事務へ
- 採用面接にも携わる立場(採用する側の視点で解説)
- 公立との違い・給料・採用試験を実データ+実体験で解説
- ブログは新人「あかり」さんとの対話形式でお届け
新人あかり求人票の『大卒以上』の文字を見るたびに、心が折れそうになるって相談されたことがあります…



その気持ちで諦めるのは早いのよ。入口は1つじゃないの。今日は入口を全部見せるわね
高卒から学校事務になる3つのルート


- 公立の事務職員【高卒程度試験】を受ける
(難易度★★☆/ただし年齢制限あり) - 私立の事務職員【学歴要件は学校次第】
(難易度★★★) - 派遣・パートから始めて、実績で入る
(難易度★☆☆)
高卒からの入口は、この3つです。自分に近そうなルートから読んでもらってOKです(タップで飛べます)。
① 公立の事務職員【高卒程度試験】を受ける
高卒の方に一番知ってほしいのが、公立ルートです。
公立学校の事務職員は地方公務員で、採用試験には「高卒程度(初級)」の区分があります。つまり、高卒者向けの入口が制度として用意されているのです。学歴フィルターで書類落ちする世界ではなく、試験に受かれば採用される、一発勝負の世界。
ただし、大事な注意がひとつ。高卒程度試験は、多くの自治体で年齢上限が10代後半〜20代前半に設定されています。
「高卒程度」は学歴ではなく年齢の区分なので、この時期を過ぎると受験できません。高校生・卒業したての方は、この数年間がゴールデンタイムです。
試験の内容と対策は、こちらの記事で詳しく解説しています。
📎 学校事務は公務員?公立を目指すなら知っておきたい試験・難易度・対策
② 私立の事務職員【学歴要件は学校次第】
正直にお伝えします。私立学校の正職員求人は、「大卒以上」「短大卒以上」など、学歴の条件を置く学校が多いのが現実です。
要件は学校ごとにバラバラなので、「大卒以上」の求人で落ち込む前に、「短大卒以上」「学歴不問」の学校がないか、幅を持って探す価値はあります。
そして、求人の「出会い方」について、学校の中にいるから知っている話をひとつ。
学校には、人材会社から「教職員の求人はありませんか」という営業電話が、普通にかかってきます。
先日もうちの事務室に電話があり、「今は充足しています」とお答えしたところでした。つまり、学校と人材会社は日常的につながっていて、欠員が出たとき、求人票が世に出る前に人材会社経由で話が進むこともあるということです。
だから私立を狙うなら、転職サイトや派遣会社に登録して「網を張っておく」のが現実的です。登録は無料で、待っている間に適職診断も受けられます。
\ 無料で適職診断も受けられる /
診断だけの利用もOK。転職を決めていなくても使えます。
③ 派遣・パートから始めて、実績で入る
3つ目が、実は一番現実的な人も多いルートです。
学校事務の派遣・パート求人は、学歴不問がほとんどです。まず非正規で学校現場に入り、実務経験を積んでから、直接雇用への登用や、経験者として別の学校の正職員求人に応募する。
「学歴」の代わりに「学校事務の実務経験あり」を履歴書に書けるようにする作戦です。
採用する側の本音を言うと、履歴書の「大卒」の文字より、「学校で校納金の処理をしていました」の一行のほうが、よほど強いです。即戦力ですから。
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学歴で入口を突破するか、経験で学歴を上書きするか、なんですね



年齢が若ければ①公立、そうでなければ③派遣・パートから始めるのが現実的な地図よ
高卒と大卒で、給料はどれくらい違う?


とっても気になるお金の話です。
| 比較項目 | 公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 初任給 | 試験区分で差がつく | 学校ごとに違う |
| 差のゆくえ | 昇給で年々縮む | 任される仕事しだい |
私が15年見てきた実感では、決算を任される高卒の職員と、補助業務だけの大卒の職員なら、評価も昇給も前者が上です。入ってしまえば、学歴の話は消えていきます。
区分別の初任給の実額はこちらで公開しています
📎 学校事務の給料・年収・初任給はいくら?現役主任が実データで解説
高卒の方が学歴の差を埋める3つの武器


- 実務経験(最強)
- 資格(履歴書の一行を作る)
- 働きながら「大卒」を取る(最終兵器)
「今から大学に行き直すのは無理」と思った方へ。学歴の差は、この3つで埋められます。上から順にハードルが低い順です。
武器① 実務経験(最強)
さきほどのルート③です。派遣・パートでも「学校事務の経験」は経験。採用側から見れば、未経験の大卒より経験者の高卒です。事務室で使うソフト、校納金の流れ、先生方との距離感——現場を知っていることは、何よりの資格です。
武器② 資格(履歴書の一行を作る)
実は私も、転職活動中に「履歴書に書けるスキルが欲しい」という一心で簿記3級を取りました。
学校事務は会計の仕事が多いので、簿記は直球で評価されます。ほかにMOS(Excel・Word)も、事務職では堅実な一行になります。
資格の選び方と優先順位は、こちらにまとめています。
📎 学校事務に資格は必要?有利な資格と「採用側の本音」
武器③ 働きながら「大卒」を取る(最終兵器)
どうしても「大卒以上」の壁を越えたい場合、通信制大学で学士(大卒資格)を取るという道があります。たとえばサイバー大学のような通学不要の通信制大学なら、働きながら・子育てしながらでも卒業を目指せます。
4年かかる遠回りに見えますが、20代・30代なら卒業後のキャリアはまだ長い。
「一生、求人の『大卒以上』で足切りされ続ける」のと「4年かけて壁そのものを消す」の比較です。学費や仕組みは大学によって大きく違うので、まずは資料で比較するところから。
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年齢別・高卒からの現実的な戦略
| 年齢 | 一番有力なルート | 理由 |
|---|---|---|
| 10代〜20代前半 | 公立の高卒程度試験 | 高卒者専用の入口。年齢上限前のゴールデンタイム |
| 20代後半〜30代 | 私立求人+派遣で経験づくり | 社会人経験が武器になる年代。資格の上乗せも効く |
| 40代〜 | パート・派遣から現場に入る | 学歴より「今すぐ働ける人・経験のある人」が求められる |
どの年代でも共通するのは、「なれない理由」より「入れる入口」を探すこと。入口さえ入ってしまえば、仕事の上で学歴が話題になることは、まずありません。
ちなみに、職員室の雑談で聞かれるのは「大学どこ?」ではなく「高校どこ?」。学校は、地元トークの世界です。
よくある質問(FAQ)
まとめ|学歴は「入口」の話。中は実力の世界
- 高卒から学校事務になる道は3つ:公立の高卒程度試験/学歴不問の私立求人/派遣・パートから
- 若いなら公立試験がゴールデンタイム。(年齢上限に注意)
- 給料の差は入口にはあるが、長く勤めるほど・任される仕事が増えるほど縮む
- 学歴の差は「実務経験・資格・通信制大学」の3つの武器で埋められる
- 入ってしまえば、聞かれるのは「大学どこ?」ではなく「高校どこ?」
「高卒だから」と入口の手前で諦めるのは、もったいない。入口は1つではありません。



あなたの年齢と状況に合う扉から、入ってきてください。学校で待っています
🔗 もっと深く学校事務について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください ↓






最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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