「学校事務って、やっぱりきついのかな…」 「最近しんどい。私だけがうまくできていない気がする…」
そんな気持ちで検索された方へ。まず最初にお伝えしたいのは、その”きつい”という感覚は、あなたが弱いからでも、向いていないからでもありません。
学校事務には、確かに誰が担当しても重くなる”きつい瞬間”が存在します。そして、その多くは 「いつ・なぜきついのか」と「どう対処するか」を知っておくだけで、ぐっとラクにできる ものです。
この記事では、私立高校で15年勤務する現役の事務主任が、きれいごと抜きの本音でお話しします。
- 学校事務が「きつい」と言われる5つの理由(現場のリアル)
- 特にしんどくなる時期と、心の守り方
- 同じ仕事でも”きつさ”が変わる乗り越え方5つ
- 小中学校・専門学校など校種によるきつさの違い
読み終わるころには、「なんだ、こうすればいいのか」と肩の力が抜けているはずです。
新人あかり学校事務って「きつい」ってよく聞くんですけど、本当ですか?



正直に言うと、きつい瞬間はあるわ。でも“いつ・なぜ・どう対処するか”を知っているかで、感じ方は大きく変わるのよ。
この記事は”きついからやめた方がいい”と煽るものではありません。15年やってきた私が、しんどい瞬間にどう向き合い、どう乗り越えてきたかを正直にお話しします。
学校事務が「きつい」と言われる5つの理由
まずは、どんなところが「きつい」と言われるのか。現場でよく聞く5つを、正直にお話しします。
「あ、これだ」と思うものがあれば、後半の対処法とセットで読んでみてください。
① 繁忙期(2月〜4月)の激務
入試・卒業・入学・年度替わりが重なる2月〜4月は一年で最大の山場。書類の山と締め切りの連続で、残業が増えがちです。
忘れられないのが、ある年の入試事務の合格通知作成です。500人分の合格通知を作り、個人ごとの封詰めがほぼ終わりかけたところで――合格日の日付ミスが発覚。全部作り直して差し替えになりました。
気づけば夜10時、全員くたくた。そんなとき、事務長がピザをデリバリーしてくれて、みんなで一息。
気を取り直して作業を再開し、終わったときには日付が変わっていました。
きつい夜でしたが、チームで乗り越えたあの時間は、不思議といい思い出になっています。
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えっ、500人分をやり直し…! 想像しただけで大変です…



今だから笑って話せる思い出よ。
あの時”事務室はワンチーム“を実感した夜だったわ
② 業務範囲が広すぎる「何でも屋」
経理・備品管理・来客対応・電話・行事サポートまで、担当範囲がとにかく広い。「これは誰の仕事?」となったものが、最終的に事務室に集まってきます。
専門特化型の仕事に慣れた人ほど、最初は「こんなに何でもやるの?」と戸惑いがちです。
「何でも屋」を痛感したのが、新入生の制服採寸の日。靴メーカーの担当者が当日に体調不良で、予定より人手が足りず、販売ブースに新入生の長蛇の列ができてしまいました。
見かねて私も手伝いに入り、何とか列をさばいたことがあります。
「それ、事務の仕事…?」と思われるかもしれませんが、“学校で困りごとが起きたら、まず事務”なのが現場のリアル。
③ 人間関係の閉鎖性と”知り得る情報”の重さ
学校は1校あたりの事務職員が少なく、メンバーが固定されやすい職場です。合う・合わないがあっても、簡単には離れられません。加えて、給与・成績・家庭事情など重い個人情報に日常的に触れるため、「うっかり漏らせない」という緊張感が常にあります。この”気の張り”が、地味に効いてきます。
学校によりますが、事務室は5〜8人ほどの少人数の運営がほとんどです。さらに同年代かつ同性がいるのはまれで、年齢も立場もバラバラのメンバーで日々を過ごすことになります。合う人なら快適ですが、合わない人がいると逃げ場がないのが正直なところ。
狭い空間で、気の合う人を選べないのが学校事務の人間関係です。
もう一つ、外からは見えにくい大変さが「知り得る情報の重さ」です。
事務室は、教員の給料や家庭の事情まで知り得る立場。それを知りたがって聞いてくる先生もいて、どう線引きして対応するかは、いつも気をつかうところです。



それは…親しい先生に聞かれると、断りづらそうですね。



そうなの。でも“知っていても言わない”が鉄則。
にこやかにかわすのも、事務の大事なスキルよ。
とはいえ、人間関係には救いの瞬間もあります。私はたまたま、同期入職の女性の先生と気が合い、半日勤務の土曜にランチへ行ってお互い息抜きをしていました。
閉鎖的になりやすい職場だからこそ、立場を超えて気の合う人と出会えたときのうれしさは大きいものです。
④ 保護者・近隣からの苦情対応のプレッシャー
「部活の声がうるさい」「対応が遅い」といった苦情の最初の窓口は、たいてい事務室です。理不尽に感じる連絡もあり、慣れないうちは電話が鳴るたびに身構えてしまうことも。
印象に残っているのは、近隣の方からの「部活の声がうるさい」という電話。電話口で怒鳴られ、聞けばその方は三交代勤務で、ちょうど休んでいる時間帯だったのです。
事情を伺いながら対応を進め、最後はご理解いただけましたが、受話器を置いたあとの気疲れは今も忘れられません。
⑤ 給料が業務量に見合わないと感じる
これだけ幅広く責任のある仕事をこなしているのに、給料は驚くほど上がらない――特に若手のうちは、この「業務量と給料のギャップ」を強く感じます。
ここが「きつい」と言われる最大の本音かもしれません。
具体的な手取りやボーナスの実額は、こちらの記事で公開しています。
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思っていたより、いろいろ大変なんですね…



どれも”あるある”だけど、安心して。
次の章から、しんどい時の心の守り方と、具体的な乗り越え方をぜんぶお話しするわ
特にきついのはいつ?(年間の山場)
「きつさ」は一年中ずっと続くわけではありません。山場の時期を知っておくだけで、心の準備ができて、ずいぶん楽になります。
| 時期 | きつさ | 主な理由 |
|---|---|---|
| 1月 | ★★☆ | 入試準備・新年度の仕込みが始まる |
| 2〜3月 | ★★★ | 入試事務・卒業・年度末会計の三重奏 |
| 4月 | ★★★ | 入学・新年度スタート・書類ラッシュ |
| 5〜7月 | ★☆☆ | 比較的落ち着く。有給も取りやすい |
| 8月 | ☆☆☆ | 夏休み。学校事務の”ごほうび期” |
| 9〜12月 | ★☆☆ | 行事対応はあるが平常運転 |
ポイントは、「きついのは2〜4月に集中していて、残りの月はメリハリがある」ということ。
年間で平均すると、決して”ずっと激務”ではありません。
📎 学校事務1年目の年間スケジュール|月別の仕事内容と主任アドバイス
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忙しい時期がわかれば、心の準備もできますね
「しんどい」「もう無理」と感じた時の、心の守り方
ここは、いま実際につらい方に向けて、いちばん伝えたい章です。
「学校事務 頭おかしくなりそう」「学校事務 病みそう」――こんな言葉で検索してしまう夜が、もしあったとしても、それは特別なことではありません。
まじめに、ていねいに仕事をしている人ほど、抱え込んでしまうものです。
私自身も、若いころは「自分だけができていない」と落ち込んだ時期がありました。でも、しんどさの正体の多くは、仕事の量そのものより「一人で抱えていること」にあります。
だからこそ、心を守るために次の3つを意識してみてください。
- 「自分の責任ではない部分」を切り分ける。 制度や前任者から引き継いだ問題まで、自分一人で背負わない。
- 小さなことでも、誰かに口に出す。 同僚、事務長、近隣校の事務職員。「大したことじゃないけど…」の一言が、想像以上に効きます。
- “今日できたこと”を1つ書き留める。 できなかったことではなく、できたことに目を向ける習慣が、自己評価を守ってくれます。
そして、もし眠れない・食欲がない・涙が出るといった状態が続くなら、それは心がSOSを出しているサインです。
無理をせず、医療機関や公的な相談窓口(こころの健康相談統一ダイヤルなど)に頼ってください。
仕事より、あなた自身がいちばん大切です。



“きつい”を一人で抱えないこと。
これが15年やってきて、いちばん大事だと思っているのよ
きつさを軽くする・乗り越える5つの方法
ここからは実践編。同じ仕事でも、対処法を持っているかどうかで”きつさ”は全然違います。
① 繁忙期は「前倒し」で乗り切る
2〜4月の山場は、その時期に頑張るのではなく「閑散期にどれだけ仕込めるか」で決まります。
私の場合、1月のうちに新入生対応の書類一式をテンプレ化・備品の発注・名簿の下準備まで済ませておくと、4月の負担が体感で半分になりました。
「3月になってから」では、もう遅いのです。
② タスクを「見える化」して優先順位をつける
何でも屋になりやすい仕事だからこそ、抱えている仕事を書き出して可視化します。緊急度と重要度で並べ替え、後回しできるものはためらわず後回しに。
私は付箋とTodoアプリを使い分けて、「いま手をつけるべき1つ」だけに集中するようにしています。
書類整理もこの一環で、“探す時間”が1日10分減れば年間40時間以上のゆとりになります。
③ 人間関係は「適度な距離感」で
狭い職場だからこそ、踏み込みすぎないのが長続きのコツ。挨拶と業務連絡は丁寧に、でもプライベートには深入りしない。
合わない人がいても「仕事の相手」と割り切ります。私も最初は気をつかいすぎて疲れましたが、“礼儀正しく・でも深入りしない”距離感に落ち着いてから、事務室内の人間関係がぐっと楽になりました。
④ 苦情は「まず聴く」が9割
苦情を受けるときに大事なのは、いきなり反論せずまずじっくり聴くこと。相手の事情を想像し、共感の言葉から入ると、ほとんどのケースで相手の態度はやわらぎます。
先述の「部活の声がうるさい」の電話も、まず聴く姿勢を見せたから、最後は「試合、頑張ってね」と応援のお言葉を頂きました。
苦情対応は身につけば大きな武器になるスキルです。
⑤ 「お金以外の価値」と将来の選択肢で考える
給料だけで仕事を測ると、つらくなる瞬間が増えます。安定・休暇・人を支える実感といった、お金以外の価値も並べて考えてみてください。
それでも合わなければ、学校事務で身につけた経理・総務・対応力は、他の事務職でも十分に活きます。視野を広げて判断するだけで、心がぐっと軽くなります。



対処法を持っているだけで、同じ仕事でも”きつさ”は全然違います
こんな人はきついと感じやすい/意外と平気なタイプ
- きついと感じやすいタイプ:マルチタスクが苦手/刺激や変化を求める/一人作業が苦痛
- 意外と平気なタイプ:コツコツ作業が好き/安定を重視/縁の下の力持ちが性に合う
もちろん、これは”傾向”です。「自分はどっちだろう?」と気になったら、客観的に強み・適性を知っておくと、続けるにせよ環境を変えるにせよ、判断がぐっとラクになります。
「自分はどっち?」と気になったら、無料の適職診断で客観的にチェックしておくのがおすすめ。続けるか迷ったときの判断材料になります。
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まず自分のタイプを知るのが大事なんですね
「小中学校」「専門学校」だと、もっときつい? 校種別のリアル
「きつさ」は、勤める学校の種類によっても変わります。私立高校15年の立場から、よく聞かれる校種の違いをまとめます。
- 小中学校(公立):多くが事務職員1人配置。相談相手が校内にいない孤独感がある一方、近隣校の事務職員ネットワークで支え合う文化があります。「学校事務 1人」「小中学校事務 きつい」と検索される背景はここにあります。
- 専門学校:学生募集・広報・就職支援など民間企業に近い業務が加わり、繁忙の質が違います。「専門学校事務 きつい」と感じる人は、この”営業的な側面”に戸惑うケースが多いです。
- 私立高校(私の現場):チーム制で相談相手がいる反面、入試事務の規模が大きく、2〜4月の山が高い。
「どの校種が一番きついか」より、「自分の性格に合う校種はどこか」で選ぶのが、長く続けるコツです。
それでも「続けてよかった」と思える瞬間
きつい話ばかりしてきましたが、15年続けてきたからこそ感じられる“よかったこと”もあります。
忘れられないのは、ある年の卒業式の朝のことです。校納金をいつも現金で事務室に届けてくれていた生徒が、わざわざ事務室まで足を運んで、「事務室の先生、いつもありがとうございました」と声をかけてくれました。
教員のように、直接生徒を導く立場ではありません。それでも、こうして覚えていてくれる子がいる。
手のかかった行事が無事に終わって、先生方と「お疲れさまでした」と笑い合えた瞬間も含めて、裏方だからこそ味わえる“支えた実感”が、確かにこの仕事にはあります。
「きつさ」と同じくらい、こうした瞬間も本物です。
それでも「合わない」と感じたら(転職も選択肢)
対処法を試しても「やっぱり合わない」と感じるなら、無理に続ける必要はありません。
学校事務で培った経理・総務・対応力は、他の事務職でも十分に活かせると私は考えます。
一人で抱え込まず、まずはプロに無料で相談して、選択肢を広げてみるのも一つの手です。
\ プロに無料で相談できる /
📎 学校事務に転職するには? 30代・40代からの完全ガイド
よくある質問(FAQ)
まとめ|「きつい瞬間」はあるが、対処法と適性で大きく変わる
学校事務には、確かにきつい瞬間があります。でもそれは、時期を知り、対処法を持ち、一人で抱え込まないことで、ずいぶん軽くできるものです。
そして、きつさと同じだけ「支えた実感」という報酬もある仕事です。
いま、しんどさの渦中にいるあなたへ。どうか、自分を責めないでください。この記事の対処法を、ひとつでも明日から試してみてください。
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- 給料の実態が気になる方 → 📎 学校事務の給料・年収のリアル
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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